Northern Rise 時事ネタオピニオン Vol.9

瀬川猛SC(スポーツコーディネーター)のスポーツ時事ネタ第9弾!

瀬川SC(スポーツコーディネーター)によるスポーツの時事ネタ紹介の第8弾をお届けします!

 

※4月18日から5月1日までの気になる時事ネタを日付順に掲載

 

目次

1.「J1湘南プレー動画でスカウト」~神奈川の小学5、6年生対象投稿募る~(全国版)

2.「蹴活ゴール見えず」~Jリーグ目指す大学生に焦り~(宮城県仙台市)

3.「在宅で戦術共有」~Jリーグ休止長期化、試行錯誤も~(全国版)

4.「ラン×ラン×ラン」~専門家「距離を空けて」~(全国版)

5.「全中、中止へ」~中体連、来週にも通達~(全国版)

6.「サッカー振興へ連携」~町協会オガサFCと協定~(岩手県岩手町)

7.「全国高総体 初の中止」~選手の安全最優先~(全国版)

8.「岩手期待の星46人」~2020スーパーキッズ7月以降活動開始~(岩手県版)

【1】「J1湘南プレー動画でスカウト」~神奈川の小学5、6年生対象投稿募る~

新型コロナウイルスの影響で子どもたちがスポーツをする場を失う中、J1湘南は小学5、6年生にプレー動画を投稿してもらい、スカウトに生かす活動を新たに始めた。春先の大会や練習が中止になり、スカウトする側もされる側もその機会を持てない中でたどり着いた試みだ。3、4月は様々な大会に足を運んで有望な子どもの情報を集める時期だが、今年は大会が軒並み中止に。試合を通じて急激に力を伸ばす子どもがその機会をなくしていることにも心を痛めていた。「投稿で自分から行動を起こすこともいい経験になるはず」と新たな試みをすることを決めた。

朝日新聞 2020/04/18

この状況でスカウトの難しいところは、現場でしか感じられない選手の空気感をどう評価するのか。野球に例えるなら、スピードガンに見えない球質の部分をどう評価するのか。オンライン化時代の伝説のスカウト誕生に期待しましょう。

 

【2】「蹴活ゴール見えず」~Jリーグ目指す大学生に焦り~

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、Jリーガーを目指す大学生選手がアピールの場を奪われている。大会や遠征は相次いで中止となり、クラブのスカウトに技術を示す場が消えて焦りを募らせている。就職活動する一般学生と同様に、先の見えない不安を抱いている。仙台大学の吉井監督は、プロ志願数人のプレー動画をインターネット上で公開し、アピールの場をつくる計画を練っている。「何のためにサッカーをするのか、自分がどう社会に貢献できるかをいま一度考えるタイミングでもある。この苦難を選手と乗り越えたい」と話す。

河北新報 2020/04/20

年代や競技に関係なく、上の世界を目指す選手にとっては皆が辛い状況であること。ここでやめてしまうのか。それとも自分を成長するチャンスに変えるのか。今こそ選手として試されている機会なのかもしれない。

 

【3】「在宅で戦術共有」~Jリーグ休止長期化、試行錯誤も~

C大阪は今月初旬からウェブ会議用のアプリを活用し、午前10時から約1時間、オンラインでつながった選手たちがフィジカルコーチの指示の下で、体力トレーニングを週5日こなしている。横浜Mもオンラインで「全体練習」を開始。他のチームも自宅でできるメニューを選手に課すなど体力維持に腐心する。

ただ、自宅での練習には限界がある。C大阪や札幌などは「密」にならないようにグループに分散する形で、ピッチでの練習を検討中。大分の片野坂監督は「これだけ離れると、またチームづくりを一からやらないといけない」と苦悩を語った。

岩手日報 2020/04/22

これだけの期間ピッチから離れると、終息、即再開とはならず、どれだけ調整に時間が必要なのか。高総体、中総体の開催議論のなかで、部活動停止が続いている中ですぐに公式戦は難しいとの見解もある。しかし、前例のない事態であることから、公式戦へのアプローチも新しい形を模索しなければならない。

 

【4】「ラン、ラン、ラン」~専門家「距離を空けて」~

新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛やジムの一時閉鎖が続く中、感染リスクを抑えたジョギングに関心が集まっている。専門家は人との距離を空けて走るよう注意喚起し、前後に並んで走る場合の危険性を指摘する研究もあるが、運動不足やストレス解消で自宅周辺を走る人の動きは広がっている。

陸上男子マラソンの川内選手は「約2㍍の距離を常に意識して走るべきだ」と訴える。

国際医療福祉大学の和田教授は「散歩やジョギングは人が密集していなければ大丈夫」と話し、柔軟な対応を求めた。

岩手日報 2020/04/23

自由度がもっとも高いジョギングであっても、感染リスクを意識した対策や取り組みが重要。改めて今は耐える時であり、然るべき時に向けて今は忍耐あるのみ。

 

【5】「全中、中止へ」~中体連、来週にも通達~

日本中学校体育連盟(中体連)が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今夏に東海地方で予定される全国中学校体育大会(全中)を中止する方針であることが24日、関係者への取材で分かった岩手県中体連は5月1日の評議員会・理事会総会で開催可否を検討する。二階堂理事長は「何とか活躍の場を提供したいが、会期の延長は進路選択などもあり無理」と話す。

花巻北中女子ハンドボールの上飯坂監督は「高校でも競技を続けてもらえるよう、心のケアも配慮していく必要がある」と強調する。

一戸町の奥中山中の選手の父で、スポーツクラブを経営する西舘さんは「大会が全てではない。自分の記録と向き合ったり、視野を広める時間ができたと考え方を変え、成長につなげてほしい」と励ます。

岩手日報  2020/04/25

高総体の時と同様に分かっているが、当事者にとっては受け入れがたい状況である。次のステージ(高校年代)があるとはいえ、そこに向けてどうアプローチするのか。先生、指導者、保護者、今こそ大人のサポートが必要です。

 

【6】「サッカー振興へ連携」~町協会オガサFCと協定~

岩手町サッカー協会と盛岡市のサッカークラブ、レノヴェンスオガサFCは25日、サッカー振興に関する協定を結んだ。指導者の派遣や施設利用などで連携を図る。協定では①コーチの派遣、②選手同士の交流、③イベントの運営などで連携することを明記。沼宮内中では町内で唯一、サッカー部が活動しているが、少子化による部員不足で募集を停止。3年生の引退後は部員が1人となり、廃部の危機に直面している。

岩手日報 2020/04/26

岩手町だけが特別な問題ではなく、少子化による部活動の存続危機は全国共通の課題。クラブチームと中体連チームを二分する形ももう限界なのかも知れない。パイの奪い合いではなく、共存する仕組みの構築に待ったなし。

 

【7】「全国高総体 初の中止」~選手の安全最優先~

全国高等学校体育連盟は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今夏に21府県で分散開催する予定だったインターハイの中止を全会一致で決定したと発表した。

全国高体連の岡田会長は▷大会に関わる人の安全・安心を確保することが困難▷学校の臨時休業により十分な練習時間を確保することが困難▷全国の医療機関が進学コロナウイルス感染症への対応に迫られ、対応できないことが懸念される―ことを理由に挙げた。

岩手県では卓球(奥州市)、ハンドボール(花巻市・盛岡市)、ボクシング(釜石市)の3競技を実施予定だった。

岩手日報  2020/04/27

岩手県は先に県高総体の中止発表したため、衝撃度は低いものの、岩手県開催だった競技、自治体にとっては中々の衝撃。クラウドファンディングによる資金集めなど、開催に向けて努力した関係者の皆さんに敬意と感謝を申し上げます。

 

【8】「岩手期待の星46人」~2020スーパーキッズ7月以降活動開始~

岩手県は28日、岩手県から世界で活躍するトップアスリートの育成を目指す「いわてスーパーキッズ発掘・育成事業」の本年度の認定者46人を発表した。新設した中学生対象のU15は16人を選出。小学5、6年生対象のU12は30人が選ばれた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、活動開始は当初の3月から7月以降に延期した。スーパーキッズ事業は2007年度にスタート。従来は小学5年生から中学卒業まで継続して育成していたが、中学入学後から伸びる「晩成型」の選手にも対応するため、今回から年代の2段階化を導入した。

岩手日報 2020/04/29

過去のオピニオンで特集した記事の最新版で、今年度から晩成型選手の育成にも力を入れるとのこと。筆者も指導者として感じことは、選手の伸びるタイミングは単に身体の成長だけでなく、心の成長を待つ必要があるということ。指導者は背中を押すタイミング、選手は自らの気づき。常に晩成型の選手は多く存在していることを忘れてはなりません。

 

次回もお楽しみに!

コロナで選手も試されていますが、筆者を含め選手に関わる全ての人間が試されている時。今は耐える時ですが、オンライン化などいろいろなアイディアも出てきています。今できることを一生懸命取り組みましょう。

では、また!