Northern Rise 時事ネタオピニオン Vol.13

瀬川猛SC(スポーツコーディネーター)のスポーツ時事ネタ第13弾!

瀬川SC(スポーツコーディネーター)によるスポーツの時事ネタ紹介の第13弾をお届けします!

※6月13日から6月26日までの気になる時事ネタを日付順に掲載

目次

1.「スポーツクライミング『リード』全国大会」~8月に盛岡で開催~(岩手県盛岡市)

2.「実施探る全国高校サッカー」~安全第一に対策を徹底~(全国版)

3.「東北高校野球開催へ」~硬軟とも宮城で8月に~(東北版)

4.「野球離れ、有効な対策必要」~岩手日報『応援駅』~(岩手県版)

5.「代替大会に甲子園の土整備へ」~青森銀行有志など寄付募る~(青森県版)

6.「県立学校 部活動県外遠征解禁」~「新生活様式」改訂県教委コロナ対策~(岩手県版)

7.「スポーツフェス新様式」~種市高~(岩手県洋野町)

8.「高校総体中止でリモート選手権」~日本陸連~(全国版)

【1】「スポーツクライミング『リード』全国大会」~8月に盛岡で開催~

日本山岳・スポーツクライミング協会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期していた全国大会「第33回リードジャパンカップ」について、8月9日~11日に盛岡市の県営運動公園で開催することを決定した。感染防止の観点から無観客で実施。

岩手日日 2020/06/16

この記事の着眼点は、「今春に埼玉県加須市で開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期し、感染リスクの低い地域のへの会場変更を検討。屋外競技場があり、同大会を開催した実績もある盛岡市に決定」とある。コロナウイルス影響で選ばれる“施設”、“まち”の基準も変わっていくのだろうか。

【2】「実施探る全国高校サッカー」~安全第一に対策を徹底~

新型コロナウイルスの影響で今夏の甲子園大会やインターハイが中止されたが、冬の風物詩ともいえる全国高校サッカー選手権は現時点で開催の方向で検討している。全国高等学校体育連盟サッカー専門部は「安全が第一」と強調し、感染防止策を徹底した形での実施探る。

具体的な対策は今後詰めていく意向で「生徒はもちろん、国民の皆さんも期待している。国やスポーツ庁、日本サッカー協会のガイドラインに沿って可能な限り実施したい」と力を込めた。

岩手日日 2020/06/17

これからはコロナと向き合う時代になるのだから、一定のガイドラインを示してほしい。特に無観客が当たり前になっているが、プロ・アマとも一日早く現場での臨場感や興奮を味わえる日が待ち遠しい。

【3】「東北高校野球開催へ」~硬軟とも宮城で8月に~

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今夏の全国高校野球選手権と出場権を懸けた地方大会が中止になったことを受け、東北地区高野連は20日、独自の東北大会を8月9日~11日に宮城県で開催することを発表した。硬式と軟式の両方を実施する。

岩手日報 2020/06/21

この大会は1日2試合以内、延長十回からタイブレーク方式を採用と。各県で開催される独自大会では、1試合7イニング制やベンチ入りメンバーの拡大や入れ替えなど、独自の基準を設けている。これもコロナの副作用として、部活動の大会が本来あるべき姿に回帰する機会でもあり、今一番プレーヤーズファーストの精神でスポーツが変革していくことを願う。

【4】「野球離れ、有効な対策必要」~岩手日報『応援駅』~

野球離れは高校野球にも及び、昨年の地方大会出場校は3730校(連合は1校として数える)。過去最高の4163校から16年連続減で、おそらく今年も減っているだろう。本県では昨年71校66チームが参加したが、代替大会の今年は69校65チームと1チーム減った。

普及活動以外のアイデアも必要。練習環境が厳しい連合チームは、連合のみの予選区分を設け出場枠をつくる。地区外のチームと戦う機会も生まれ「連合枠ではなく単独校で地区予選を勝ち抜きたい」という意地も生まれるだろう。

野球に限らず、各競技で大事なことは選手が熱中したと思える環境づくり。広大な本県の土地柄を生かした多様性がさらに生まれることを願っている。

岩手日報 2020/06/21

縮小社会のなか、野球に限らず避けられない問題である。記者が提案する連合チームの予選大会など、縮小社会に対応した練習・試合形式も必要になるだろう。日本一を目指す強さだけではない、新たな価値を生み出すことを我々大人は真剣に考えなければならない。

【5】「代替大会に甲子園の土整備へ」~青森銀行有志など寄付募る~

青森銀行の有志職員と青森県高野連は、今夏の全国高校野球選手権が中止となり、代替大会に臨む県内の高校3年生球児に、会場の一つ、青森市営球場に甲子園球場と同じ土を整備するクラウドファンディングを始めた。目標額は300万円で、甲子園球場の整備を担当する阪神園芸からの土購入代金や運搬費、整備費に充てる。

岩手日報  2020/06/22

なかなか面白いアイデア。行けないなら、買って、雰囲気を楽しむ。例えば、阪神園芸に来てもらい、ホンモノの整備を堪能するなどのアイデアが広がりそうな企画である。

【6】「県立学校 部活動県外遠征解禁」~「新生活様式」改訂県教委コロナ対策~

県教委は23日、新型コロナウイルスの感染防止対策として制限していた県立学校の県外遠征を全面解除すると発表した。政府や県が県境をまたぐ移動の全面解除を受けた対応。今後学校の方針に従い、県外での練習試合や合同練習などが可能となる。県教委が今月上旬に取りまとめた「学校の新しい生活様式」の内容のうち、県立学校の部活動の対応について改訂した。

これまでは新型コロナの感染防止のため、県内や近隣他県に制限した上で、他校との練習試合(遠征)や合同練習などについては認めていた。県境の移動が全面的に可能となったことを受け、県教委が改めて方針を示した。

岩手日日 2020/06/24

コロナ影響でリモート、オンライン慣れによって、現場から足が遠のいていましたが、やっぱり、現場で本物に触れる機会も大事。全面解除を契機に、外の世界のリアルを感じてみましょう。

【7】「スポーツフェス新様式」~種市高~

洋野町の種市高は24日、同校で新型コロナウイルスの感染防止に配慮した形式で、校内スポーツフェスを開催した。例年は競技のみだが、種目や形式を変更し、清掃活動や過去のオリンピックの映像視聴なども行った。生徒は3密を避ける形を模索しながら実施にこぎ着け、高校生活の思い出を刻んだ。

岩手日報  2020/06/25

生徒のインタビューで「従来の形でやりたい気持ちも少しあるが、中止になるかもしれなかったので開催できるだけでうれしい」とのコメントが全てを物語っています。スポーツに関わる全ての人が、変化を受け入れなければならない。

【8】「高校総体中止でリモート選手権」~日本陸連~

日本陸連は25日、今夏のインターハイが中止になったことを受け、全国各地で7月1日~9月6日の期間に行わられた指定大会で競技結果を得点化し、ランキングをつける「全国高校リモート選手権」を開催すると発表した。記録や順位、風などの条件を加味する世界ランキング作成に採用された手法で得点をつける。

岩手日日 2020/06/26

個人競技ならでは発想で、当日の気候、選手のコンディションや移動リスクを考えると、新しい競技方式なのかも知れない。一発勝負には弱いが、ランキング形式だとコンスタントに結果を残せるタイプもいるわけで。どっちが正しいという議論ではなく、より多くのチャンス(機会)を創出することが大事なのではないか。

次回もお楽しみに!

今週は野球関係のネタと新しい生活様式に関連した話題となりました。プロ野球の開幕に続き、Jリーグも開幕。いよいよ、スポーツ界も7月から本格始動となり、観る楽しみも増えそうです。

では、また!