Northern Rise 時事ネタオピニオン Vol.25

瀬川猛SC(スポーツコーディネーター)のスポーツ時事ネタ第25弾!

瀬川SC(スポーツコーディネーター)によるスポーツの時事ネタ紹介の第25弾をお届けします!

 

※11月28日から12月11日までの気になる時事ネタを日付順に掲載

 

目次

【目次】

1.「湊スポ少へ照明寄贈」~工事順調、地域に恩返し(三井住友建設)~(岩手県久慈市)

2.「バスケU15へ闘志 創部7年初の全国」~ユナイテッドボーラーズ女子~(岩手県花巻市)

3.「県有8施設の命名権公募」~森林公園3か所を追加~(岩手県版)

4.「奥州市3スキー場休止検討」~年度内めどに決定~(岩手県奥州市)

5.「スタジアム支援 市に2憶円寄付」~NOVAなど3社~(岩手県盛岡市)

6.「雫石をアーチェリー、トランポリンの聖地へ」~旧南畑小に拠点整備~(岩手県雫石町)

7.「箱根駅伝の選手エントリー発表」~本県関係は7人~(岩手県版)

【1】「湊スポ少へ照明寄贈」~工事順調、地域に恩返し(三井住友建設)

久慈市の三陸道建設工事を手掛ける三井住友建設(本社東京)は、久慈湊小で活動する久慈湊オリオンズスポーツ少年団に照明設備を贈った。順調に工事が進んだことへの「恩返し」として、地域の未来を担う球児を応援。週5回の練習に励む子どもたちは感謝の気持ちを込め、日没後も白球を追いかけている。

岩手日報 2020/11/29

もちろん、素晴らしい取り組みであるが、一方、小学生で週5回の練習、ナイターでの長時間練習と、小学生にしては練習過多の印象が。設備の充実は喜ばしいことだが、各年代にあった練習量であることも重要です。

 

【2】「バスケU15へ闘志 創部7年初の全国」~ユナイテッドボーラーズ女子~

花巻市の小中学生を中心としたバスケットボールのクラブチーム「東北ユナイテッドボーラーズ」の女子チームは、2021年1月に開催されるジュニアウィンターカップ第1回全国U15選手権に本県代表として出場する。創部7年目で初の全国舞台に臨むメンバーは持ち味の走力を生かしたチームプレーで上位進出を誓っている。

岩手日報 2020/11/30

中学校の部活動とは一線を画すクラブチームであるが、実態は中学校の部活動に所属しつつ、クラブチームの活動にも参加している選手が多数。気になる点は、中学校の部活動と二足の草鞋を履かざるを得ない点。選択肢が多い時代であるからこそ、新たなルール作りや部活動改革が叫ばれているのではないか。

 

【3】「県有8施設の命名権公募」~森林公園3か所を追加~

県は、盛岡市の県営運動公園陸上競技場など県有8施設に愛称を付けるネーミングライツのスポンサーを募っている。本年度は3か所の森林公園を新たに追加。一方、昨年も募集したが応募が1件もなかった施設もあり、一部で契約希望額を下げて改めて募集する。

県は13年度からスポンサー公募を始めたが、契約したのはアイーナ7階ホール「小田島組☆ほ~る」1件にとどまる。命名権料は施設の維持管理費や環境美化に役立てる。

岩手日報 2020/12/01

ネーミングライツの企業側のメリットは地域貢献による企業の宣伝効果、一方で自治体側のメリットは施設の維持管理費の軽減。このwin-winの関係が成立するためには施設の魅力が重要であるが、実績が1件とは企業側に魅力のない施設だということなのか。ただ価格を下げるだけで解決できるものなのだろうか。

 

【4】「奥州市3スキー場休止検討」~年度内めどに決定~

奥州市は、2021年度から市内3スキー場を休止する方向で検討に入った。今シーズンは営業するが、施設老朽化で維持管理費が負担になっていることを背景に、近年の少雪やスキー客の減少傾向などを考慮した。今後住民と意見を交わすなどして、年度内にめどに正式決定する。

岩手日報 2020/12/02

公営のスキー場を抱える自治体にとっては避けられない問題であるが、地域住民との合意形成は非常に厳しいもので、自治体は出来れば先送りしたい問題でもある。しかし、自治体の財政事情を考えれば待ったなしの状況。厳しい問題であるからこそ住民と真摯に向き合う自治体の姿勢が問われるのではないだろうか。

 

【5】「スタジアム支援 市に2憶円寄付」~NOVAなど3社~

英会話教室や学習塾を展開するNOVAホールディングス(本社東京都)など3社は、盛岡市が整備している「いわぎんスタジアム」照明設備工事のため、計2憶円を寄付した。企業が自治体に寄付すると税負担が軽減される企業版ふるさと納税を活用した。

スタジアムはサッカーJ3いわてグルージャ盛岡の本拠地。Jリーグの基準を満たした照度の照明塔4基を設ける。事業費は7憶円。国の地方創生拠点整備交付金なども活用し、2021年2月のJ2開幕前の完成を予定する。

岩手日報  2020/12/03

来年のJ2昇格とはならなかったが、思わぬスポンサー効果でJ2昇格に向けて施設面の課題はクリア。戦力面も申し分ないだけに来季はJ2昇格に待ったなし。秋田監督も2シーズン目、スポンサー並びに県民の悲願に応える戦いを期待しましょう。

 

【6】「雫石をアーチェリー、トランポリンの聖地へ」~旧南畑小に拠点整備~

雫石町は旧南畑小をアーチェリー、トランポリン競技に特化した拠点施設として整備する方針などを盛り込んだ鶯宿温泉スポーツエリア整備計画の修正案をまとめた。中核となる旧南畑小の両競技は、町内で既に合宿や大会を重ね、教室が常設されるなど愛好者も広がっている。スポーツ環境の向上とともに、合宿誘致などによる同温泉地区の活性化を目指す。

岩手日報 2020/12/11

今年のオピニオンVol11で紹介した雫石町旧南畑小の利活用計画の第二弾。前回は屋外プールをスケートボードパークとして活用する計画でしたが、今回はアーチェリー、トランポリンとニッチな競技に特化した利活用。廃校の利活用は全国共通の課題で、雫石町のように差別化を図る取り組みが広がり、新たな地域のシンボルになる施設が誕生することを期待しましょう。

 

【7】「箱根駅伝の選手エントリー発表」~本県関係は7人~

来年1月2、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームの選手が10日発表した。本県関係選手は、東海大の中嶋選手(宮古高)、東京国際大学の熊谷選手(高田高)、明治大の小袖選手(久慈・三崎中)、日体大の佐藤選手(北上中)、専大の佐々木選手(専大北上高)、関東学生連合の梶山選手(山田中)、関東学生連合の松川選手(花巻東高)の7名が入った。10区間のエントリー選手は29日に決まる。

岩手日報 2020/12/11

岩手県の高校男子長距離界は一関学院が高校駅伝26連覇中。今年の箱根エントリー選手に一関学院出身の選手はエントリーされず(むろん強豪大学に進学している影響も有り)。例え中学、高校で有名でなくても選手として大成する可能性は大学でもある訳で、子どもたちの伸び代は無限大。競技性に特化した指導も重要だろうが、息の長い選手の育成も重要であり、何故ならアマチュアスポーツに引退の2文字はないのだから。

 

次回もお楽しみに!

今週号をもって2020年オピニオンは終了となります。勢いで始めた時事ネタオピニオンでしたが、コロナウイルス感染症の影響で思うような記事が書けないことがしばしありましたが一年間完走することができました。少し充電しつつ、年末年始のスポーツを堪能したいと思います。

では、また!