【アスリートのための栄養 vol.6】 スポーツ性貧血の予防、改善のために
スポーツ選手のイメージといえば、
体格よし!顔色よし!とっても健康的な感じ。
ところが、案外スポーツ選手は貧血になりやすいそうなんです。
貧血の主な症状は、例えば・・・
・頭痛、めまいがする
・疲れやすい、体がだるい、眠い
・食欲がない
・持久力がなくなる
などなど・・・
「最近、急にパフォーマンスが落ちたんだよなぁ」というときは、スポーツ性貧血を疑ってみる必要があるかもしれません。
なぜ、スポーツ選手は貧血になりやすいの?
スポーツ性貧血になる原因として・・・
・大量の発汗により鉄分が失われる
・足裏への衝撃による、血液中の赤血球の破壊
・ストレスなどによる消化管からの出血
などがあげられています。
簡単に言うと、運動をすることで、大量の鉄分や赤血球が失われてしまうということなんですね。
身体中に酸素を運搬するためには、赤血球の中のヘモグロビンが酸素と結びつく必要があります。
けれど、ヘモグロビンの材料である鉄が不足するということは・・・
酸素運搬能力が落ちる
↓
パフォーマンスが落ちる
ということに・・・
そのため、アスリートは一般の方と比べて2倍程度の鉄分を補う必要があるそうです。
加えて女性アスリートは、月経でも鉄分を失うので、より気をつけなければならないとのことです。
貧血を予防、改善するために
貧血といえば、鉄分の不足だけに目が行きがちですが、
赤血球そのものの不足についても対策を考えなければならないそうです。
そのために、食事で必要な栄養素を摂取できるようにすることがとても重要になってきます。
またしても、こんなにたくさんの栄養素ってどうやって摂ればいいの?と言いたくなりますが、
今回も上記の本より、メニューの一部をご紹介。
・あさりと緑野菜のガーリック炒め
・かつおのたたき
・牛肉チャプチェ
・納豆とモロヘイヤの卵焼き
・豆苗と卵のスープ
などです。
ポイントは、動物性食品の鉄分(ヘム鉄)と植物性食品の鉄分(非ヘム鉄)を組み合わせると効果が出やすくなるとのこと!
一度貧血になると、治療を受けたとしても改善するのには時間がかかると言われています。
いざというときのために、食事のメニューに貧血対策も取り入れてみてください。