「部活のあり方に関する調査」報告会を開催します!

 

小学校の卒業式もピークを迎え、中学校での学校生活に胸躍らせている児童のみなさんも多いことかと思います。

 

勉強はもちろんのこと、中学校生活で大きなウエートを占める「部活」。

 

花巻総合型地域スポーツクラブ「Northern Rise」では、設立以来、中学校の部活に関する様々な課題の解消に向けて、調査研究を行ってきました。

 

今回、その調査研究の報告第1弾として「部活のあり方における調査」報告会を開催します!

 

 

小学生でサッカーをやっている子の進路は???

 

今回の報告では、一つの例としてサッカーを取り上げていますが、小学生でサッカーをやっている子の中学生における進路の結果が次のとおり示されています。(平成29年度卒業生)

 

小学校でサッカーをやった児童の4割は違う部活に行っており、6割のサッカーを続けている児童のうち2割強がクラブチームへ行っていることから、市内の中学校部活で活動している子は約4割弱にすぎない、という結果がでています。

 

これは、スポーツ少年団はあっても、中学校にサッカー部がない、という地域があり、必然的にその子どもたちは他の部活の選択やクラブチームにいかなければならない実情があるのはもちろんですが、中学校に部活があるにもかかわらず中学校でサッカーをやらない、という児童も増えてきています。

 

 

中学校の部活の現状は???

 

それでは、中学校の部活の現状はどうなっているのでしょうか?

これについても、中学校のサッカー部の所属数を調査しました。

 

 

一見すると、花巻市内の中学校は、サッカーをする人数(11人)を超えているので、試合をするには問題ないように見えますが、3年生は既に引退しているので、1年生、2年生の数でみると、かなり厳しい学校もあります。

 

さらに言えば、中総体が終了し秋の新人戦を考えると、新入学生が一定程度いないと厳しい学校も多いです。

(花巻中学校は新入生で11人、花巻北中学校では7人、南城中学校では8人、石鳥谷中学校では4人以上必要)

 

このままでいけば、今後は合同チーム等での出場という選択肢も出てくる可能性があります。

 

 

部活動の指導者の実態は???

 

かつて学校の部活動の指導体制は、顧問の先生を中心としながら、一部外部コーチも指導に加わるという形がスタンダードでした。

しかしながら、学校の先生の多忙化や外部コーチがみつからない、などの理由で指導体制そのものが厳しくなっているという声がきかれます。

 

上記の調査からわかるとおり、市内の中学校のサッカー部では、サッカー専門の顧問が1名、外部コーチも4名という状況であり、中には専門外の顧問と保護者で指導に当たっている部活もあります。

 

サッカーの専門的なことを除いても、指導者に必要な医科学知識や栄養、安全管理など、子どもたちの健康に係る部分で、専門的な知識がない指導者による指導が行われている現状は、かなり不安なものがあります。

 

今後部活はどうなっていけばいいのだろう???

 

今回は、主にサッカーという種目を中心に調査研究を重ねてきましたが、これを一つの事例として、すべての競技でかんがえていかなければならない問題だと思います。

 

今回の報告会では、上記に示したデータ以外にも

 

・部活の休日の問題

 

・プレイヤーズファーストの指導方法

 

・今後の部活動のあり方に関する提案

 

などを報告します。

 

サッカー関係者、指導者、保護者はもちろんのこと、スポーツに関わる方必見の内容と思いますので、ぜひご参加いただければ、と思います。

 

事前申し込みは必要ありませんので、当日会場に来ていただくようお願いします。

 

 

【部活のあり方に関する調査】報告会

日時:平成31年3月21日(祝)

1回目 午後4時から午後5時30分

2回目 午後7時から午後8時30分

※ 2回とも同じ内容ですので、どちらかの時間に参加していただくようお願いします。

 

場所:まなび学園第3学習室

参加費:無料