Northern Rise 時事ネタオピニオン Vol.14

瀬川猛SC(スポーツコーディネーター)のスポーツ時事ネタ第14弾!

瀬川SC(スポーツコーディネーター)によるスポーツの時事ネタ紹介の第14弾をお届けします!

※6月26日から7月10日までの気になる時事ネタを日付順に掲載

目次

1.「ハンドで高3対象トライアウト」~岩手日報スポーツ短信~(全国版)

2.「一関スポーツ施設トップウェルネス休館」~コロナ影響で無期限~(岩手県一関市)

3.「市民向けの大会を企画」~箱根ランナー・阿部さん~(岩手県盛岡市)

4.「代替大会運営費CFで」~県高野連が支援金募る~(岩手県版)

5.「3密の寮生活を乗り切る」~駅伝の強豪青山大陸上部~(全国版)

6.「盛岡商V奪還」~県U―18サッカーオンライン配信~(岩手県版)

7.「陸上記録会 新たな形」~盛岡・見前小~(岩手県盛岡市)

8.「県中学校駅伝実施へ」~感染症対策で日帰りに~(岩手県版)

【1】「ハンドで高3対象トライアウト」~岩手日報スポーツ短信~

ハンドボール男子の日本リーグに今季参戦するジークスター東京は29日、高校3年生と大学をマッチングさせるトライアウトを8月に行うと発表した。インターハイが中止となり、アピールの場を失った男女選手に大学のスカウト関係者の前でプレーする場、進路選択に役立ててもらうのが狙い。

岩手日報 2020/06/30

ジークスター東京へのトライアウトではなく、大学とのマッチメイクという点がポイント。大会が相次いで中止となる中、選手にとっては貴重なアピールの場であり、優秀な選手を獲得したい大学にとっては絶好のスカウトの場でもある。企業にとっては、目先の投資ではなく、未来への投資の場でもある。

【2】「一関スポーツ施設トップウェルネス休館」~コロナ影響で無期限~

一関市のスポーツ文化施設「トップウェルネス一関」が、新型コロナウイルスの感染リスクを理由に無期限休館に入った。全国的な感染拡大を受け、4月18日から休業していたが、その後も再開時期が見通せず「現状の経営継続は困難」と判断した。会員は700~800人で、水泳、卓球、ダンスやギター、茶道など多数の講座を用意し、外部講師約60人が指導にあたっていた。

岩手日報 2020/07/01

非常に残念ニュースであるが、こういう時だからこそ、持て余している公共施設や公共空間の利活用をもっと真剣に考えるべき。民間にしかできないこともあるが、公共にしかできないこともある。つくるとは、ハードだけでなく、ソフトの創るという意味があるのではないか。今こそ新たな公共施設空間の利活用方策をつくり出して頂きたい。

【3】「市民向けの大会を企画」~箱根ランナー・阿部さん~

岩手県が生んだ「箱根ランナー」が市民を対象とした中長距離のトラックレースを立ち上げる。滝沢市出身の阿部飛馬さん(東京大大学院)が「地元でも新しい大会を」と企画し、レースを引っ張るペースメーカーを取り入れ、コース内観戦を可能とする県内では珍しい大会形式を採用。8月1日に盛岡市の県営運動公園陸上競技場で開催する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大会の中止が相次ぐ中、健脚を競う場を提供する。

岩手日報 2020/07/03

新しい大会形式、新しい観戦スタイルの採用なども素晴らしいが、今一番求められているのは努力を表現する場。代替大会、有志大会などなど、コロナウイルスの感染症対策を講じた上で、新たな場の提供が生まれることを期待したい。

【4】「代替大会運営費CFで」~県高野連が支援金募る~

県高野連は、新型コロナウイルス感染防止で中止となった第102回全国選手権大会岩手大会の代替大会の運営費を集めるため、クラウドファンディング (CF)を始めた。インターネットサイトを通じて1口1000円から募り、目標額は300万円。期間は8月31日まで。代替大会である夏季県高校野球大会は、1日に北奥、沿岸北の地区予選を皮切りに開幕。県高野連によると、夏の岩手大会は例年、入場料収入を運営財源としているが、代替大会は感染症予防の観点から原則無観客としているため、運営費の確保が困難な状況にあるという。球場使用料や消毒費用などもかさんでいることから、CFで支援金を募ることにした。

岩手日日 2020/07/03

新たな場を提供する上で、最重要課題はコロナウイルス感染症対策。原則は無観客で収入源が見込めない状況下で、感染症対策の経費を含む運営費をどう調達するのか。観戦のニーズが高い訳でだから、CFのリターンとしてオンライン配信を組合せることで、win-winの関係を作り出せるのではないか。

【5】「3密の寮生活を乗り切る」~駅伝の強豪青山大陸上部~

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で多くの大学でスポーツ施設や寮が閉鎖になる中、箱根駅伝で2015年以降、総合優勝5度の青山学院大の陸上部(長距離ブロック)は、「3密」とされる寮の運営を続け、練習もほぼ通常通りに行ってきた。「閉寮は管理責任の放棄。世の中ノーリスクはない」と原監督。決断の背景には、原監督就任以降16年間、寮で感染症が流行したことはない。「政府が推奨する対策はうちの部には根付いている」。今回も手洗いや消毒といった基本に加え、検温、外食禁止などを徹底した。

岩手日報  2020/07/04

国や県の指示待ちではなく、これまでの経験を踏まえて感染リスクと向き合ったことが記されています。青山学院大ではコロナウイルスを避けようとするではなく、共存するものと考え、部全員が同じ意識で予防対策を徹底しています。誰しもが不安な時であるからこそ、同じ意識で行動することが大事です。

【6】「盛岡商V奪還」~県U―18サッカーオンライン配信~

サッカーの2020県U―18大会は5日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、決勝は盛岡商が盛岡誠桜に3-0で快勝し、優勝を果たした。

本大会はコロナウイルス感染症対策として、無観客での開催となったが、岩手県サッカー協会では、急きょ準決勝からオンライン配信を行った

岩手日報 2020/07/06

筆者も準決勝をオンラインで観戦した。観戦する中で違和感を覚えたのが、スタジアムのフェンス沿いで密集して観戦する父兄の姿が。無観客は決まり事でしょうが、やはり現地で観たいものは観たい。オンライン配信も有り難いが、父兄や関係者に限定するなど、最低限の入場を認めても良かったのではないか。

【7】「陸上記録会 新たな形」~盛岡・見前小~

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で県内小学校の行事中止が相次ぐ中、各校が趣向を凝らし子どもの意欲を伸ばしている。盛岡市西見前の見前小は、中止となった市小学校陸上記録会の代替として同校で6年生の記録会を開催。応援は3密を避け、選手一人一人を手作り新聞で紹介するなど、児童と教師が創意工夫で学校生活の一体感をつくりあげている。

岩手日報  2020/07/08

行事中止は非常に残念なことであるが、創意工夫を生む環境と考えれば、悪いことだけではない。形を変えても続けるものと、これを機に思い切って止めるものを今一度考える時ではないだろうか。

【8】「県中学校駅伝実施へ」~感染症対策で日帰りに~

県中体連は9日、第35回県中学校駅伝(10月2日花巻市)を予定通りに実施すると発表した。競技開始時間を繰り下げ、宿泊を伴わない大会にするなど、新型コロナウイルスの感染拡大の対策を入念に講じ、選手の晴れ舞台を整える。

岩手日報 2020/07/10

宿泊を伴わない大会というのはどう見るべきか。感染症対策と言えばそれまでだが、一方、県では新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ宿泊需要の早期回復を図るため、県民を対象に「岩手に泊まるなら地元割クーポン」を発行することを発表している。いろいろな考え方があると思うが、広域な県域や宿泊需要の回復を鑑みた場合、日帰りを感染症対策と位置付けるべきものだろうか。

次回もお楽しみに!

今週末からいよいよ観客を入れてプロ野球、Jリーグが開催されます。コロナ対策も第2ステージといったところでしょうか。また新たな楽しみが増えそうな週末です。

では、また!