Northern Rise 時事ネタオピニオン Vol.3

瀬川猛SC(スポーツコーディネーター)のスポーツ時事ネタ第3弾!

瀬川SC(スポーツコーディネーター)によるスポーツの時事ネタ紹介の第3弾をお届けします!

 

※1月25日から2月7日までの気になる時事ネタを日付順に掲載

 

 

【目次】

【目次】

1.「紫波町で五輪事前合宿へ」充実施設や支援に評価(岩手県紫波町)

2.「高地トレ、より身近に」長根に新拠点(長野県東御市)

3.「入賞2、立て直し急務」岩手県勢総評(岩手版)

4.「雫石、男子リレーV」東北中学校スキー(岩手県雫石町)

5.「大谷の同期、大リーグ挑戦」花巻東高OB、小原(岩手県花巻市)

6.「高校総体6競技ネット寄付募る」開催経費が不足(岩手県花巻市他)

7.「名古屋の小学校、部活の民間委託を拡大へ」教員の負担軽減狙い(愛知県名古屋市)

8.「ホストタウンと地方創生」交流通じ魅力再発見(全国版)

9.「5月に盛岡で全国大会」スポーツクライミング(岩手県盛岡市)

【1】「紫波町で五輪事前合宿へ」充実施設や支援に評価

東京五輪に出場する男子バレーボールのカナダチームの事前合宿地が、紫波町に内定した。五輪が開幕する7月に最大25人の選手・スタッフが1週間ほど滞在する予定。
同町紫波中央駅前のバレーボール専用体育館オガールアリーナの設備や、支援の充実が評価された。

          岩手日報 2020/01/25

瀬川SC

スポーツ施設には収益性を高める無限の可能性があることを証明した記事。
行政がスポーツ施設を作った場合、
①完成直後がピーク、
②稼いでいけない、
③マネジメントできる管理者がいない。
行政の関係者には耳の痛いことですが、逆にこれらの視点を入れて設計することで、スポーツ施設には無限の可能性があるとも言えます。

【2】 「高地トレ、より身近に」長野に新拠点

今回の東京五輪に向けた競泳、陸上の新たな強化拠点として注目されるのが、長野県東御市の高地トレーニング施設「GMOアスリート湯の丸」だ。標高約1750mの準高地に昨年10月、国内初の高地トレーニング用のプールが完成した。
2017秋には一足早く、陸上の400mトラックや林間コースなどが整備され、男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)ら、多くの長距離トップ選手が活用している。

近年の長距離界で導入が進む「リビングハイ・トレーニンググロー」
(高地で生活し、標高が低い場所で高強度の練習を行う)に適した環境が整う。

読売新聞 2020/01/26

瀬川SC

まさに立地を生かした地方創生の最たるもので、
まちの弱みを強みに変える発想こそ、地方創生で考えるべきヒント。

【3】「入賞2、立て直し急務」岩手県勢総評

冬季高総体(インターハイ)の県勢の入賞数はスピードスケート女子の吉田雪乃さん(盛岡工2年)による2にとどまった。この5年では2016年の1に次いで少ない。各種目で抜本的な立て直しが求められる。

 スピードスケートで女子選手の不足が顕在化してきた。今大会に出場した盛岡工と盛岡農の選手はともに2だけで、団体種目のリレーなどにエントリーできなかった。今季の県中学校大会の出場も4人だけ。このままでは来季以降、インターハイだけでなく国体でもリレーチームを組みなくなる。

                     岩手日日 2020/01/27

瀬川SC

当然、少子化の影響やスポーツの多様化によって、ウィンタースポーツを専門とする選手は減少傾向になることは間違いない訳で。
インターハイで入賞した吉田選手などはスーパーキッズの出身であることから、県全体でのアプローチも必要となる訳だが、そもそも入賞数とか大事なのか。
競技スポーツの観点だけではなく、生涯スポーツの観点から入賞数ではなく、競技人口などに目を向けるアプローチも必要なのでは。

【4】「雫石、男子リレーV」東北中学校スキー

スキーの東北中学校大会は26日、秋田県仙北市の田沢湖SCクロスカントリーコースで行われ県勢は距離の男子20㌔リレー(5㎞×4人)で雫石が栄冠をつかんだ。

全国中学校大会(2月長野県開催)は雪不足でリレーが中止となった。
選手の一人は「メンバーが揃っていただけに残念。個人戦で20位以内を目指す」と気持ちを切り替えた。

                     岩手日報 2020/01/27

瀬川SC

雪不足はしょうがないけど、
個人戦ができて、団体戦ができない積雪とは何なんだろうか?

【5】「大谷の同期、大リーグ挑戦」花巻東高OB、小原

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平、マリナーズの菊池雄星に続き、岩手・花巻東高から米球界に挑もうとしている。
大谷と同期で、2011年夏の甲子園大会で先発した経験もある小原大樹投手(25)。アリゾナ州スコッツデールで3学年上の菊池とともに自主トレーニングを行い「プロになるのが小さいころからの目標だった。後悔で終わるのは嫌」と語った。

周囲に「無謀」と言われる中、大谷にも「先入観を捨てないとできることもできなくなる」と背中を押された。

花巻東高校の佐々木監督から「常識にとらわれがちで何事も安定志向の自分を根本から変えてくれた。リスクを取らないと何もできないし、リスクを取ったからこそ得るものもあるはず」と決意を口にした。

                      河北新報 2020/01/29

瀬川SC

まちづくりにも通じる事だが、リスクを取らないとリターンもない。
スポーツを通じてこれからの生き方をアドバイスした大谷選手、佐々木監督は素晴らしい。尊敬できる同期、恩師からの重みのあるひと言は大きい。

【6】「高校総体6競技ネット寄付募る」開催経費が不足

全国高等学校体育連盟は30日、東北から九州の21府県で分散開催する今夏のインターハイで開催経費が不足している問題で、陸上(静岡県袋井市)や卓球(岩手県奥州市)など6競技についてインターネット上でのクラウドファンディングで寄付金を募ると発表。
寄付は2月3日~3月31日。

陸上や卓球のほかハンドボール(岩手県花巻市、盛岡市)、ソフトテニス、ボート、バドミントンで実施する。全国高体連は昨年7~10月までクラウドファンディングを行ったが、寄付金は目標額の4千万円に届かず、約920万円にとどまっていた。

                   日本経済新聞 2020/01/31

瀬川SC

1月31日に花巻市公式FBに掲載されていたクラウドファンディングに関する記事が数日後に謎の抹消。花巻市は応援する気がないって事?

【7】「名古屋の小学校、部活の民間委託を拡大へ」教員の負担軽減狙い

名古屋市教委は市立小学校の部活動について、新年度から全校の半分に当たる約130校で教員の指導をやめ、民間事業者に運営を委託する方針を固めた。多様な活動を楽しめるよう選択の仕組みも変える。
働き方改革の一環として2018年に教員による指導打ち切りの方針を示しており、現在は一部の学校でモデル実施をしている。
今回は全校への拡大を視野に、規模を大幅に広げる。

現在のモデル校では、スポーツスクールを運営する会社などが指導を担う。学校や児童の反応から、市教委は実施校の拡大を決定。
担当者は「運動・文化活動は継承しながら、指導を民間が担うことで、教員には教員にしかできないことに取り組んでもらいたい」と話す。

                   中日新聞Web 2020/01/28

瀬川SC

小学校の部活でこれだけ負担が大きいという事は、中学校の先生の負担って相当大きい。
中学校の部活は、より専門的な指導が求められるため、働き方改革を踏まえると、外部委託する以外に選択肢がないのでは。
まさに先生には先生にしか出来ないことにエネルギーや情熱を注いでほしいし、“中学校の先生になりたい”と憧れを抱く職業になってほしいです。

【8】「ホストタウンと地方創生」交流通じ魅力再発見

2020年東京五輪・パラリンピックと地域の関わり方として「ホストタウン」という方法がある。各地域が海外の国と関係を結び、事前キャンプや文化交流をするものだ。
ホストタウンの意義や目的、大会後に残るレガシーが何なのか?一体、ホストタウンを通じて日本に何を残すべきなのか。

・ホストタウンを通じて違った視点を持った海外の人と交流することで、自分たちの魅力を再発見できる。

・各地域との違いを見つける際には、選択して集中しなければならない。ホストタウンは地域と各国が競技ごとに結ばれているケースが多く、その中から各スポーツの聖地が生まれても面白い。

「地方創生」という言葉を聞いて久しいが、自立し、自ら変化しようという意義なくして地方創生は実現しない。
ホストタウンは友好的な関係を地域と各国の間で生み出してくれる。
その交流をきっかけに各地域が違いを見つけ、特色を出していくことになれば、ハード面だけではない「ソフトのレガシー」が残ると言えるのではないか。

      岩手日報 2020/02/03 為末大(元陸上選手)の現論より

瀬川SC

独自色を出すと言っても、自分で違いを見つけるのは難しい。外からはよく見えるし、何よりも外から褒められると自信になるしね。

【9】「5月に盛岡で全国大会」スポーツクライミング

県と盛岡市は4日、スポーツクライミング3種複合の全国大会・第3回「コンバインドジャパンカップ」が5月16、17日の両日に盛岡市の県営運動公園登はん競技場で開催されると発表。
本番では3月末に完成予定の「屋内外ボルダリング競技施設」を活用し、2日間で約2,000人の来場を見込んでいる。

                     岩手日日 2020/02/05

瀬川SC

東京五輪前の調整大会で、五輪内定選手も出場が期待されるとの事。これが地域の独自色ってところでしょうか。
漠然と“スポーツによるまちづくり”ではなく、“○○スポーツによるまちづくり”がこれからの地方創生なのかな。

次回もお楽しみに!

今回、ピックアップしたネタを繋げると五輪×独自色×地方創生と言ったところでしょうか。
そう考えると身近なところに色々なヒントやプレーヤーがいるという事ですね。

では、また!