Northern Rise 時事ネタオピニオン Vol.1

瀬川猛SC(スポーツコーディネーター)が独自の視点でスポーツ時事ネタを紹介!

Northern Rise では、様々なスポーツに関わる取り組みをしていますが、今年から瀬川猛SC(スポーツコーディネーター)によるスポーツの時事ネタを紹介していくことになりました!

岩手県を中心としたスポーツや部活動に関する時事ネタの中から気になるものをセレクト!

瀬川SCの視点でコメントもつけ、スポーツ時事ネタを斬っていきます!

大会結果などの競技面だけではなく、社会面や地域の話題などにも着眼しています。

 

※12月23日から1月10日までの気になる時事ネタを日付順に掲載

 

 

【目次】

1.「中学部活を学生アスリートが指導」教員の負担軽減(宮城県岩沼市)

2.「小中学生の体力低下」スマホ普及要因か、小5男子は最低(岩手県)

3.「子ども肥満傾向依然」冬場、運動不足がちに(岩手県花巻市)

4.「TSC大舞台へ」U15バスケットボールアカデミー(岩手県一関市)

5.「盛り上げるeスポーツ」依存症対策が課題(全国版)

6.「ホーケーの町で飛躍」出身者2人、新たな一歩(岩手県岩手町)

7.「ロボコン全国へ」入賞目指し技術磨く(岩手県盛岡市)

8.「走り抜けて教壇へ」(末続慎吾さん)

9.「アスリート支援広がる」地元企業を紹介、雇用先には補助(秋田県)

 

 

【1】「中学部活を学生アスリートが指導」教育の負担軽減

宮城県岩沼市は12月から、中学校の部活動指導に体育系大学の学生や外部講師を派遣する取り組みを始めた。市は体育施設の指定管理者であるフクシ・エンタープライズや仙台大学と部活動支援の協定を結び、取り組みをスタート。中学校4校に週1回、学生や専門コーチを1~3人派遣し、野球やサッカー、バレーボールを指導。今回は運動部が対象だが、今後は吹奏楽部といった文化部への支援も検討するとの事。

時事通信社 2019/12/23

瀬川SC

部活問題で行政も地域もお互い様子見で、結果として何も変わらない地域がほとんど。
主導はどちらでもよく、問題意識をもったほうが行動することが大事で、今回のケースは行政主導型の参考例に。

【2】「小中学生の体力低下」スマホ普及要因か、小5男子は最低

スポーツ庁は要因としてスマホの普及などに伴い、子どもたちの運動時間が減少していることなどを挙げている。ちなみに全国体力テストの結果で、岩手県の小5と中2は男女とも全国平均を上回っているとの事。一方で、平日1日当たり「2時間以上」ゲームやスマホをする時間は年々増加しているとの事。

岩手日報  2019/12/24

 

瀬川SC

学校体育だけの問題ではなく、幼少期からの習慣化や場の創出など子どもの体力アップはもはや社会課題と捉えるべき。

【3】「子ども肥満傾向依然」冬場、運動不足がちに

冬場の屋外で体を動かしづらいのは東北のデメリットで、肥満の子どもの割合は各年代で全国最高水準であることの事。また、運動する子どもとしない子どもが「二極化」との指摘も。そんな中、花巻市の矢沢中が全校ランニングなどの効果で、肥満度が市内の平均以下を実現。

岩手日報 2019/12/29

瀬川SC

筆者の子どもが通学していますが、全校ランニングって意外に効果あるのね。
しかし、何故、矢沢中に着眼(個人的な疑問)?

【4】「TSC大舞台へ」U15バスケットボールアカデミー

一関市を拠点に活動するバスケットボールチーム・TSC IWATEジュニアユースが2020/01/4から愛知県で開催されるU15ジャパンクラブバスケットボールゲーム大会に初出場する。県内の中学生9人で構成するチームで、一関市、北上市、滝沢市、盛岡市などの各市の中学3年、中学1年が所属。練習は週1回で、一関学院体育館などで行っているとの事。

岩手日日 2019/12/29

瀬川SC

小学校まで取り組んだスポーツ競技が中学校の部活にないケースは結構ある。
本気でやりたい子にとっての選択肢は、もはや市域や広域圏は関係ない時代に。

【5】「盛り上げるeスポーツ」依存症対策が課題

東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校のeスポーツ学科では、これまで45人程度だった入学者が2019年度には2倍超に急増。ただ、同校の卒業生でプロとして活躍できるのは毎年数人。競技には動体視力や反射神経が必要で選手としての全盛期は20代。引退後のセカンドキャリアの確立が課題。

岩手日日 2020/01/03

瀬川SC

どのスポーツもセカンドキャリアを考えるって大事で、元プロという肩書きだけで生活できるほど甘くない。
スポーツで生計をたてるためには何らかの差別化は必須か。

【6】「ホッケーの町で飛躍」出身2人、新たな一歩

ホッケーの町、岩手町出身で強豪大学までプレーした男女が地元に就職し、競技を続けるとのインタビュー記事から。

男性「生まれ育った岩手町に愛着があり、地域に恩返ししたい気持ちが常にあった」

女性「岩手の自然豊かなところが大好きだ。地元は友人も多く、すごく安心感がある」

岩手日報 2020/01/06

瀬川SC

地方でよく聞く、地元に戻りたいが、でも働き場所がない。
スポーツも育成年代だけが充実していれば良いのではなく、地元愛がある選手を受け入れる場所があるって大事ですね。

【7】ロボコン全国へ」入賞目指し技術磨く

盛岡市の城西中総合文化部の2年生の2人が、21チームが出場した県大会に初出場し、4試合を勝ち抜き初優勝。1月に東京都で開催される第20創造アイデアロボットコンテスト全国中学校大会「基礎部門」に出場するとの事。

岩手日報 2020/01/06

瀬川SC

総合文化部の活動って見えにくく、部活にないスポーツ活動のための腰掛けてのようなイメージもあるが、知らないだけでしっかりとした活動が見えて勉強になる。

【8】「走り抜けて教壇へ」~末續慎吾さんの記事から~

2011年、無期限休養に入っていた“高校生のように新鮮な気持ち”で走りたく、現役復帰を決意。しかし、結果を求める企業側とのギャップが大きくなり、2015年に企業を退社。

 現在は星槎大学の特任准教授として、系列高校の陸上部を指導。

 アンケートでは「オリンピアン」の現在のセカンドキャリアとして、教職員が21.8%で会社員の23.3%に次ぐ人気との事。

読売新聞 2020/01/08

瀬川SC

超一流のアスリートの引き際って、我々には計り知れない難しさがあるんですね。
そして、部活のコーチがオリンピアンって、子供たちに与える影響大。ちょっと羨ましい。

【9】アスリート支援広がる」地元企業を紹介、雇用先には補助       

 レスリング女子の土橋さん(秋田県八郎潟出身)は至学館大学を卒業後、銘酒「太平山」で知られる小玉醸造に就職。ネット販売や売店での接客を担当。

 土橋さん、曰く、

 「競技活動との兼ね合いがあり、なかなか就職先が見つからなかった」

 「トレーニングなどやりたいことをやらせてもらっている」

 「小玉醸造の名を全国に広げられるようになりたい」

 秋田県は2017年から最長5年間、アスリートを雇用した企業に活動費を助成している。

                        河北新報 2020/01/10
瀬川SC

地元に戻る=トレーニング機会の確保=会社の広告になる=県全体でアスリートをサポート(雇用確保)
セカンドキャリアの場の確保の実践的な例。

次回もお楽しみに!

今週は、ゲーム依存症により体力の低下や、セカンドキャリアについて取り上げて見ました。こんな感じで隔週にわたって発信していきます。

では、また!